冬期講習・直前講習を終えて②(成功の例)

2019年01月29日 12:59
現役生の時に体調管理で失敗をした経験は,浪人生の頃には非常に役立ちました。

試験本番の最後の最後まで,追い込みでギリギリまで勉強するという人もいますが,僕は別の結論にたどり着きました。

「カラダ100%」理論です。

例えば,偏差値65の生徒が体調50%の状態で試験に臨んだ場合と,偏差値62の生徒が体調100%の状態で臨んだ場合では,体調100%の偏差値62の生徒が勝つんじゃないだろうか。

君たち自身も模試などを受けている時,または勉強をしている時に「あっ,今日英文とか現代文の文章がスラスラ読めるわ!」という日や「今日調子悪いな,全然英文が頭に入ってこないわ」という日があるでしょう。模試の結果においても,かなりの違いがあるはずです。

じゃあ,その「今日英文スラスラ読めるわ!」という日を試験本番に持ってくればいいのです。「それができれば苦労しないんだよ」と思うでしょうが,では体調が良い日ってどういう時でしたか?

睡眠をしっかりとった日や,入浴した後,10分・20分程度の少し軽めの運動をした後などだと思います。じゃあ,それを全部試してみよう。そこで,僕はレム睡眠とノンレム睡眠のリズムから,1月後半以降は9時間寝るという習慣を作りました。試験が始まるのが10時で,脳が動き始めるまでに3時間かかると言われているので,余裕をもって試験開始の4時間前に起きておこう。つまり,午前6時起床になるので,前日の午後9時には寝ているわけです。笑

そして,午前6時に起床したら寒かろうがなんだろうが,10分20分ほど外を走ってみました。軽い運動でもアドレナリンは出るので脳は活性化されます。さらに家に帰ってきたら,朝シャンで脳をフル回転させるわけです。もちろん朝食もしっかり摂って,試験会場に行く。試験が始まるまでは自分の苦手分野だけをまとめた「できないノート(最終確認ノート)」で最終チェックをしました。

ですので,僕は自信をもって言えます。浪人生の時の試験本番では,全ての試験で自分の力を100%出し切れたと。日本史は結局のところ暗記科目なので大差はありませんが,特に英語・現代文では抜群の効果を発揮したと思います。上智大学の英語では,現役生の頃は150点中30点だったのが,浪人生の頃は75点も取れましたからね笑。まあ,もともと英語が壊滅的だったのですが,それでも本来の実力よりは出せたかなと思っています。

以上が,元受験生として伝えられる経験です。日本史は最後に詰め込むことができますが,英語・現代文は日々の積み重ねなので,試験直前はその積み重ねを100%出し切れる環境を作り出すことが大切かなと思います。

<追伸:睡眠に不安を抱えている人へ>

現役生の頃に学習院受験の前日に寝つけなかった。これが試験前日にまた訪れたらどうしよう?という不安はありました。そもそも僕は寝つきが悪いため,午後9時に寝るというのは無理がありました。ですので,あまりお奨めはできませんが,病院で睡眠導入剤をもらってきて飲んでいました。睡眠に不安を抱えている生徒には悪くないと思います。僕は特に副作用はなく,おかげで9時間たっぷり寝られましたが,次の日に頭がボーッとする人もいるので体質の問題もあるかと思います。あと,睡眠導入剤は癖にもなりやすいので,普通に寝つける生徒は必要ないでしょう。

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